【完】今日も、君と初恋中 〜ヤンキーくんと甘い恋〜
真ん中に立つリーダー格らしき人が、私の前へと進み出た。
「ほら、行こーぜ!」
ぐいっと手首を掴まれる。
「……あっ……」
つ、連れてかれる……っ。
逃げなきゃと思うのに、恐怖のせいで足がすくんで動かない。
もうだめ……っ。
私は反射的に目をぎゅっと瞑った。
───バシッ
……そんな音が聞こえたと思った瞬間、私の手首を握っていたものが離れた。
な、何……?
今起こっている状況を把握しようと、恐る恐る目を開けた私は、
「……っ」
思わず息を飲んだ。
なぜなら、
「何してんだよ」
「結城、くん……」
結城くんが、先輩の手首を掴んでいたから。
───なんで、来てくれたんですか……?