苺味の雫
ポキポキと首を鳴らし、席に着く。
となりは…なんだか派手な人。
「あの……」
「あ?」
どすの利いた低い声。
フードの中から覗く鋭い目に一瞬怯む。
負けちゃだめだ…
「あたし、開成中出身の中山夢夏。よろしく」
なるべくにっこりと笑って手を差し出す。
その手を目を丸くしてみるフード君。
「あ、ああ…俺は山本 狼雅(やまもとろうが)…篠山第二出身…」
なぜかたどたどしく自己紹介する山本。
「狼雅か…すっごい名前だね」
ふふっと笑うと山本君はジロリとにらんだ。
「てめ、ばかにしてんのか」
「やだなぁ、そうじゃないよ。かっこいいねって」
おてあげ、と両手を上げ無罪を主張する。
「…あっそ」
山本君が笑った気がした。
「ゆーめーなー!何話してんの?」
飛翔が私たちに駆け寄る。
「えっと…?」
山田君をみて首をかしげる飛翔。
