あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

 前に酔ったのっていつだっけ。

 みんながじゃれ合っている姿を見つめながらふと、思い出す。

  仲いいなぁ。

 戻りたい…と思うこともある。

 座り込んでいる壁に背中を預け、お酒を流し込んだ。

 戻れるはずないのに。


 非現実的な事なんて起こるわけないって思ってた。
 
 だけど、私は知った。


 権力と財力をもってすれば、叶ってしまう“非現実”があること。

 きっと、誰も信じなくても、それは確かに行われた事だ。
< 194 / 227 >

この作品をシェア

pagetop