あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

 あの子は…。


 どこにいるのだろう。

 二人でまた、なんてさすがに私もお人よしじゃない。



 憎んでないと言ったらウソ。

 だけど、憎み切れないのも事実。

 それは、私が甘いからだろうか。


 あの子は私のことをどう思っているのだろうか。

 きっと、妬み、嫉み、憎しみ、怒り…そんな言葉じゃ言い表せない感情を抱いているに違いない。


 だけど、私だって。


 いつまでも、いい子ちゃんでいる気はない。

 逃げてばかりじゃ意味がない。

 そんなのはわかってる。
< 195 / 227 >

この作品をシェア

pagetop