あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

「全く酔ってないんですか?」

「そりゃ、さすがにこれだけ飲めば酔うけど、それを言うなら莉子もだろ?」

 陸からすれば私は酔っていないように見えるらしい。

 確かに意識ははっきりしてるし、酔っている感覚もないけれど。

「ほろ酔い、ですかね…」

 気づけば、そうつぶやいていた。

「じゃあ、俺もだな」

 声が聞こえたのか、陸がそういった。

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