あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
どうしても視線だけはそらしてしまうその場所。
これのおかげで服も好きなものを着られないなんて、面倒なものだ。
忌々しい、なんて言えないのだけれど。
あぁ、やめやめ。
早く上がらないと葵が風邪ひいちゃう。
私は考えることをやめ、急いで泡を流した。
脱衣所に上がり、着替えようと思ってかごの中を見ると何故か着替えの一式が入っている。
しかも、下着までだ。
・・・誰のだよこれ。
スウェットとジャージは分かる。
私と背丈が一番近いのは龍だろうから借りたのだろうし、そうでなくてもここの誰かのものだと言う事は確定だ。
でも、これは違うよね。