あの日の桜はⅡ【大幅修正中】
家にも置こうかなって思ったけれど一人暮らしの私に長いソファは必要ないんだよね。
誰が来るわけでもないし。
まぁ来るとすれば玲か海里かみんなかって所だけどしょっちゅう来るわけではないしなぁ。
「わりぃ、莉子。珈琲きれてたみたいでよ、ココアだけどいいか?」
少しすると申し訳なさそうな顔をしながら陸が片手にカップを持ってきてくれた。
「はい、構いませんよ。ありがとうございます」
ちょうど食後の甘いものでもって感じだったからよかった。
にしても、珈琲がきれるのは珍しい。
ここで飲むのは私と葵と千景と紘だけだ。
その中でも紘はあまり飲まない。