あの日の桜はⅡ【大幅修正中】

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「すいません、遅くなりました」

 脱衣所から出て順番を待っていた葵に声をかけた。

「あぁ、いいよ全然。じゃあ俺、はいってくるね」

 そう言い葵は浴室まで向かった。

 絶対寒かったよね、あれ。

 申し訳ないことしたなぁ。

「あ、莉子上がったのか、珈琲飲むか?」

 ソファに座りこちらに背を向けていた陸が振り返り、立ちあがった。

「はい、お願いします」

 陸にそう返事すると私は陸と向かい合いのソファに腰を下ろした。

 いつ座ってもふかふかなこの感覚は一度座ったら忘れられない。
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