あの日の桜はⅡ【大幅修正中】


「ただいま」

 家に帰り、ソファに荷物を放り出した。

 あの後、やっぱり送ると言ってくれた紘が送ってくれ、あっという間に家についた。 

 私は冷蔵庫からミネラルウォーターのはいったペットボトルを取り出し、口に含んだ。

 そのまま、投げだしたスマホを拾い、海里にかける。

「もしもし?」

『おう、莉子か、どうした?』

「あれ、持ってきてほしいんだけどと思って。この前の事があってから繁華街を一人で行くの禁止されちゃって。それに私いま病み上がりだから余計ダメなんだよね」

『なんだかんだいって、俺をいいようにこきつかってねぇか?』

「まさか。海里様にはホント感謝してます。ということであと20分ね」

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