アイスミントティー
「美容専門学校……」


「俺の将来の夢は?」


「……歌って踊れるカリスマ美容師……」


「脚色してんじゃねーよ、そんな路線狙ってねーわ」


そりゃ、そーか。

つまり、相川が抱えているそれは。


「俺の技術向上のために、身を粉にして働いてくれる、人毛100パーセントのカットマネキン、エリザベスちゃんでっす!」


「洋モノ……」


「いや、ひっかかるのそこかい」


つーかさー、と言いながら楽しそうにまたアイスコーヒーに手を伸ばす相川。
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