アイスミントティー
そのあたしのたてた椅子の音で何人かの視線を感じ、あぁもう駄目だ、と目をつぶる。


……待てど暮らせど、辺りからは悲鳴の1つも上がらず。


あれ?


そーっと目を開けると、涙を流さんばかりに爆笑……するのをこらえているらしく、小声でひたすらに笑っている相川の姿。


「……いやもうまじで、勘弁してお前」


ひーひーと息をするのも苦しそうに悶えながらあたしを見る相川の手には、生首……じゃなくて。


「人形……」


「当たり前じゃん、俺をどこの学生だと思ってんの?」
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