虹色のラブレター
『俺は……天野さんのことが好きだ。
だから……俺の気持ちを、美貴さんにもちゃんと話そうと思ってる』
「そうだな。じゃないと美貴さん……」
『けど、俺は別に天野さんと付き合ってるわけじゃないんだ』
「え?」
『天野さんには……たぶんまだ彼氏がいる。指輪だってまだつけてるし』
「そうなの?それでお前……」
『いいんだ。それでも、天野さんが俺と一緒に居たいと思ってくれたら……俺は彼女と一緒に居る』
貴久は、一度天井を見上げて、小さく息を吐いた。
「なんか……悲しいな。どうしてもっと単純に恋愛できないんだ?」
『そうだな……俺もそう思う。でも、一番大切なのは……』
「ああ……」
『その人を思う気持ち……だろ?』
「だな……」
貴久は力なく笑みをこぼした。