誰にも内緒の溺愛旦那様
季節は梅雨。
外はまた雨が降ってきた。
「ただいまー」
玄関からの颯さんの声で、目が覚めた。
今日は…早い……。
よかった。
「柚ー…」
真っ暗だった。
電気をつけようとしてベッドから落ちた。
カチっ
寝室の電気がついた。
「おかえりなさい……颯さん…」
「柚!?顔真っ赤だよ、熱……」
冷たくて薄い手のひらが、額に触れた。
「あっついな…。寝てたの?」
喉がいたくて、
黙ってうなずいた。
颯さんの手…気持ちいいな。ひんやりしてて…。