誰にも内緒の溺愛旦那様
駐車場に止まっていた、黒い車。
「助手席どうぞ」
「あ、すいません」
「いーえ」
意外だ。
……クールな役ばっかり演じてたから、クールな人なんだとばっかり…。
「ドラマと……全然違うんですね」
思わず口を開いてしまった。
「静かな役が多かったからね。
こういうやつだよ、俺。いつもへらへらしてるかな」
「そ、そうなんですか」
「そんな固くならなくても。
自分と違う性格を演じたいんだよね、楽観的な役だと、俺になっちゃう気がして」
やっぱり、さすが俳優さんだ。
「もっと君にも気楽になってほしいんだけど。俺を友達だと思ってさ」
「むっ……無理です…………」
だって、やっぱり大好きな俳優さんだし!
それに………
「あたし、友達いないので………」