誰にも内緒の溺愛旦那様
夕食を食べ終わって、
テラスに出た。
まだ明るいけど、月が煌めいて映えている。
「明日は遊園地に行くか」
「はい…!
東京の行ったことないから楽しみです…」
「じゃあ俺、柚の初めて何個も奪っちゃってるのか」
「そ……そうですね」
「俺明日…───」
「あの人!鳴海颯だよ!!」
そんな声が聞こえて、
固まった。
「嘘~こんなとこにいないよ~」
「あそこにいるじゃん!女の人と…二人…?」
「奥さんじゃない?ついこの前結婚して…」
ばれてしまった。
「あ…あたし、先に部屋に帰りま…」
「なんで。堂々としてようよ。写真とるつもりないだろうし。」
左手と、あたしの右手が重なりあった。
「やっぱり奥さんだよ、そっとしておこうよ。
奥さん一般人らしいし」
「………そうだね」
女の人二人はホテルに入っていった。
「ね?大丈夫でしょ。」
「……はい…」
「どうする?このままここにいる?それとも部屋に帰る?」
「……そろそろ、帰りましょうか…」
「うん」