誰にも内緒の溺愛旦那様
「こちらでございます」
「ありがとう」
“孔雀の間”
と書かれた個室。
扉の向こうには、
畳の、広い和室が広がっていた。
「香住院長、お疲れ様です」
「松田くん、待たせて悪かったね」
黒いスーツを着た、男の人が立ち上がった。
「こっちが、娘の柚だ」
「こんにちは、柚さん。」
「柚、こちらは私の病院に勤める、松田大輝医師だ」
「まさか驚きましたよ、結婚してる娘さんとお見合いすることになるなんて」