誰にも内緒の溺愛旦那様
「………でも、ひとりぼっちだって思ったことはないです。
あの大きな家で一人になったときに襲ってくる不安とか……孤独感は……颯さんの電話の声が、忘れさせてくれるんです……。」
「……送るよ、家まで」
それから一言も、松田さんは話しかけなかった。
30分くらいで、マンションの前に着いた。
「柚ちゃん。
今すぐに全部うまくいくとは思ってないから。
よかったらまた会ってくれる?友達としてでも」
「……失礼します」
そんなことはしたくない。
颯さんがいないときに。