誰にも内緒の溺愛旦那様





「ねえ、柚ちゃん。はじめましてじゃないんだ、俺たち。前にも会ったことあるんだけど、覚えてる?」


「え………」



「公園で、野菜かなんか拾った気がするなー、俺」





そういえば……そんなこと……



「あのときにはもう、院長から話をもらっていて、見合い相手がどんな人なのか、見たかったんだ。
結婚してるのは知らなかったんだ、その時は。だから学校からつけさせてもらって、院長の家じゃなくて、マンションに入ったのはビックリした。

…………ごめんね、つけたりして。」





つけられてたんだ…全く気がつかなかった。





「………俺、君のこと結構本気だよ。
そろそろ開業医になろうと思ってるんだ。だから、出世とかで結婚したいんじゃないってことは分かってほしい」



「あの……………あたしは、だ、旦那さんがいて……何を言われても…」




「でも、その人は今海外にいるんだろう?柚さんを置いて。いくら仕事でも、何ヵ月も柚さんを一人にはしないけどね」




< 162 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop