誰にも内緒の溺愛旦那様
「こんばんは、柚ちゃん」
「ま…松田さ……」
「本当はマンションに向かったんだけど、部屋番号知らなくて、もしかしたらここにいるかもしれない、なんて浅い期待を胸に来たら電気がついてたから、ビックリした」
「………どうしたんですか」
「君のことが凄い騒がれてるから、どうしてるだろうと思って」
「……わざわざ…ありがとうございます。
中に入ってください。もしかしたら…マスコミの人が……」
「ああ、うん。ありがとう。
失礼します」
秋の風が玄関から通り抜けていく。