誰にも内緒の溺愛旦那様
朝。
学校までの道が、楽しかった。
もしかしたら車に乗った鳴海さんに気づかれてるかも、そう思えたら、足取りが軽くなった。
友達なんていないに等しいけど、
ひとりぼっちだけど、
こんなに清々しいのは、初めて。
「おはよう香住さん」
クラスメートの安城さんが、
いつもあたしを無視してるのに、突然挨拶なんて……。
びっくりして、声が一瞬出なかった。
「…え、あ、おはよ…」
「これ、香住さんだよね?昨日鳴海颯が人助けした女子高生って」
週刊誌を持っていた安城さんは、
あたしにその写真を見せた。