誰にも内緒の溺愛旦那様
「これっ………」
あたしの顔はモザイクにされてるけど、制服もここのだって分かるようなまま。
『女子高生を抱き抱えて病院に連れていき、そのあともずっと病院から出てくる雰囲気はない。しばらくして、二人が出てきて、鳴海さんの車に女子高生を乗せ、消えてしまった』
まるで女子高生に手を出したかのような記事。
こんなの……酷い…
「やっぱりさ、親が大病院の医者とかさ、弁護士とかさ、そういう一家の娘だとさ、俳優まで手込めにできるの?」
何言って……
「そんなのじゃ…っ」
「そこまで可愛くないのにさ、香住さんって。いいよね、なんでも恵まれてて」
本当に、そんなんじゃない………
「っていうかさ、あたし鳴海颯好きだったのに、ロリコンかよ。幻滅」
他の女子も周りに集まってきて。
あたしの悪口か、鳴海さんの悪口…。
「残念だけどさ、騙されてるよ、香住さん。
鳴海颯があんたみたいなの相手にするわけないじゃん。ほら、ここに書いてあるよ、『恋人の若手女優、新岡菜緒をほっといて女子高生か』って」