誰にも内緒の溺愛旦那様
18時を回ったときだった。
急いで玄関の扉を開けた。
「こんばんは、柚ちゃん…」
「な…鳴海さ………」
「ごめん、先に謝らせて。今日発売の週刊誌に、俺が柚ちゃんを助けたとこ写真に撮られて掲載されてて、いろいろ書かれてるけど、全部嘘だから!
いや、嘘じゃないとこもあるけど、恋人がいるとか書いてあるけど、あっち側の売名みたいなやつで、俺がいいように使われてさ、情けないよね、俺………
もしかして、週刊誌、見た?」
「……」
首をゆっくり前に振った。
「ほんとごめん、ごめん柚ちゃん」
「謝らないでくださいっ……こんなの、気にしてません…。
…ちょっと……不安になったけど、でも、こんな風に鳴海さんを悪く書くようなことのほうに怒りました。
もし本当にこ……恋人がいたとしても、鳴海さんのファンですから」