誰にも内緒の溺愛旦那様
「……柚ちゃん、俺にほんとに恋人いるって思ったんだ。
婚姻届まで書いたのに、少しでも疑ったんだ。ひでーなー」
「ちがう、そんなつもりじゃなく…って」
「そうだ。あれ、書いてくれた?」
「え…あ、はい」
手が震えながら書き終えた、大事な大事な紙。
「あとは柚ちゃんの親だけだね、
同意して書いてくれたら、すぐに二人で出しに行くから。区役所に。
そしてすぐに、マスコミ各社にファックスで知らせる。
大々的に、結婚を報告する。」
「え………」
「新岡さんには悪いけど俺の婚約者は疑り深いから、こうしなきゃな」
また、いじわるな笑み。
胸の奥が、熱くなった。
「じゃあ、行こうか。」
「え?」
「今日は俺が腕をふるってごちそうします。」
「ど、どこで……」
「俺の家で」
「………えっ…」
「まだ出会って二日目だからさすがに襲いはしないけど、多分」
「おっおっ…襲っ!?!?」
「ハハハっ」
ああ、もう、そんな風に笑ってくれたら、もう何もいらないです。
好きだなあ…………大好きです。
クールじゃなくっても、
いじわるっぽくても、
あたし、鳴海さんが好きです。