誰にも内緒の溺愛旦那様
「……そうね。
私も夫も、滅多に帰れないから……
今日、あなたがここに来れるって分かって、柚の顔がぱあって明るくなったの見て……びっくりした。
この子のこんな顔、初めて見たわ。
鳴海さんなら、そんなこともさせられるのよね…。
夫には反対されたって聞いたけど、結婚は揺らがないの?二人とも」
「「揺らぎません」」
シンクロして、
顔を合わせて、思わず笑ってしまった。
「同意は私だけのサインで大丈夫だから、婚姻届、区役所に出してきなさい。
うちの大事な一人娘なの。傷つけたら裁判で鳴海さんのこと、こてんぱんにやっつけるからね」
「はは、そんなことには一生なりませんから」
「あと、お母さんが帰ってくるときは私と生活してほしい。
こう見えて、私も寂しがりやなのね」
「うん……っ」
「ほら、その紙を貸して。捺印持ってくるわね」
信じられない………
あたしと………鳴海さん………ほんとに、結婚できるんだ………っ……