誰にも内緒の溺愛旦那様
「お帰り、柚」
「ただいま…お母さん」
「もうご飯食べる?」
「ごめん…まだお腹減ってない」
「だと思った。
お母さんね、昨日の夜に鳴海さんのドラマ全部見たのよ。
意外にも心を掴まられかけたわ」
「そうだよね。颯さんの演じてる表情が…かっこいいよね」
「ノロケは結構。
……今夜にはまた、日本を発つことになったわ。次はシンガポールなんだけど…また、半年くらいかかると思う。
ごめんね、柚」
「体に…気を付けてね。」
「柚もね。もっと太りなさい、男はね、肉付きがいい女のほうがいいのよ」
「!
………頑張ります……」
14時くらいに、ラーメンを食べに行った。
お母さんの好きな塩ラーメン。
家に帰って、イタリアの話をしたり、
颯さんの話をして、
あっという間に陽が赤く染まって。
「じゃあ…行くね。
鳴海さんと、仲良くね」
「うん……。」
タクシーに乗って、
お母さんはまた……行っちゃった…。