強引上司の溺愛トラップ
その日の夜。
「渡辺さん、今日は急に誘ってすみませんでした! また明日!」
人の行き交いがそれなりにある賑やかな大通りの道で、一島くんが私に元気良くそう言ってくれる。
私も、また明日、と小さく手を振って、彼の背中がだんだん遠ざかるのをしばらく見てから、自分も駅に向かって歩きだした。
実は今日の夕方、一島くんから突然、
『渡辺さん今夜ヒマですか?』
と尋ねられた。
うん、ヒマだけど、と私が答えると。
『彼女とご飯食べに行く約束してたんですけど、彼女が急に来られなくなって、予定空いちゃったんですよ。良ければ、たまにはふたりでご飯でも行きませんか?』
と誘ってくれて。
うーん、特別断る理由は、ない。課長以外の男の人とふたりでご飯食べに行くことなんて初めてだから、そこはちょっと戸惑う気持ちもあるけど、うしろめたいことがある訳じゃないし。相手は課長もよーく知ってる一島くんだしね。しかも彼女いるしね。
『うん、じゃあ行こうか』
私が答えると、一島くんは『良かった~』と笑ってくれたけど。
一島くんの後ろで、課長がジトーッと私たちを見ていた。
じ、自分だって千鈴さんとご飯行くじゃんー!
最近分かってきたことだけれど、課長は結構、嫉妬深い。
「渡辺さん、今日は急に誘ってすみませんでした! また明日!」
人の行き交いがそれなりにある賑やかな大通りの道で、一島くんが私に元気良くそう言ってくれる。
私も、また明日、と小さく手を振って、彼の背中がだんだん遠ざかるのをしばらく見てから、自分も駅に向かって歩きだした。
実は今日の夕方、一島くんから突然、
『渡辺さん今夜ヒマですか?』
と尋ねられた。
うん、ヒマだけど、と私が答えると。
『彼女とご飯食べに行く約束してたんですけど、彼女が急に来られなくなって、予定空いちゃったんですよ。良ければ、たまにはふたりでご飯でも行きませんか?』
と誘ってくれて。
うーん、特別断る理由は、ない。課長以外の男の人とふたりでご飯食べに行くことなんて初めてだから、そこはちょっと戸惑う気持ちもあるけど、うしろめたいことがある訳じゃないし。相手は課長もよーく知ってる一島くんだしね。しかも彼女いるしね。
『うん、じゃあ行こうか』
私が答えると、一島くんは『良かった~』と笑ってくれたけど。
一島くんの後ろで、課長がジトーッと私たちを見ていた。
じ、自分だって千鈴さんとご飯行くじゃんー!
最近分かってきたことだけれど、課長は結構、嫉妬深い。