強引上司の溺愛トラップ
「いてて」

「だ、大丈夫?」

ゆっくりと立ち上がる早太くんに慌てて駆け寄る私に、課長が後ろから「ん?」と不思議そうな声を漏らす。


「大丈夫だよ。それより、あとはひとりでちゃんと出来るよな?」

「……うん」

「じゃあ、俺帰るから」


早太くんは私に手を振りながら、背を向け、だんだんと遠ざかっていく。

でも、数歩進んだところでピタ、と足を止め、振り返ると。


「妹を、よろしくお願いしますよ!」

と、課長に言って、また背を向けて今度こそ帰っていった。
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