強引上司の溺愛トラップ
反省しています、と私は言うけど。


「お前は何も悪くない。ていうか、かまってちゃんだっていいんだよ」

「え?」

「お前みたいな普段生真面目で誰にも甘えない女が、俺にだけ甘えてくれたら、それは凄く嬉しい」


真剣な瞳でそんなことを言われたら、嬉しくないはずがない。

心臓がドキドキして、破裂してしまいそうだ。


私が好きって言わなきゃいけないのに。私ばっかり甘い言葉をもらってしまう。



私ばっかり、幸せをもらってしまう。




「……き、です」

絞り出すようにして発した声は、小さすぎて、「え?」と聞き返されてしまった。


勇気を出して、もう一度その言葉を伝える。


「好、きです。私は、課長のことが好きです」


緊張で、声が震える。今私、変な顔してるかもしれない。


でも、たとえどんな表情してたって。どんなにに恥ずかしくたって。



課長がいつも真剣な瞳で私を見てくれるから、私も、課長の瞳をまっすぐに見つめた。



「聞き間違い、じゃないよな?」

課長はフッと小さく笑って、私にそう言う。


「え、えと、あの、あの、あ、でも、私の気持ちはもうとっくに伝わっていたとは思うんですけど、その」

「伝わってたよ」

「ですよね……」


ハッキリそう言われると、何だか改まって告白してしまった自分はアホだったのかと思ってしまったけど、



「でも、凄い嬉しい」
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