強引上司の溺愛トラップ
「あ、の」

「何?」

「や、っぱり恥ずかしい……」

「言うと思った。ここまできてそれは無しだろ」

嫌ならともかく、恥ずかしいだけならやめない、と言って、課長は私の首筋に唇を這わした。くすぐったさに、身体が震える。



部屋の電気は点いたままで。
恥ずかしいから消してほしいと頼んでも、「電気消すとよく見えなくなるだろ」と言って、消してくれない。


意地悪、と思いながらも、それも課長らしい、なんて思ってしまう。



呼吸が、段々と荒くなる。息が上手く出来ない。課長にも、余裕がなくなってきているのが分かった。お互いの息遣いが重なるようだった。



「いい?」

課長の問いかけに、私がゆっくりとコクン、と頷くと、課長の影が私により重なる。


……けど。その時だった。



ドンドンドン!!

突然、誰かが課長の玄関の戸を叩く音が聞こえた。そして。


「優く~~ん!! いる~!?」

この声……千鈴さん!?
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