イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
私は心の中をモヤモヤさせながら、ワンピースを試着した。

カーテンを開けて、周防社長の前に出ようとしたが。

二人の会話を訊き、耳を疑った。

「彼女は俺の婚約者だ」

「う、嘘!!?悠真は一生独身貴族で居るって言ったじゃない」

彼女って私のコト?まさかね・・・

私と周防社長はーーー・・・

「状況が変わったんだ・・・」

「・・・」

私は二人の会話に水を差すように試着室から出て、周防社長の前に出た。

「とりあえず、試着しました」

「あ…それなら、店の雰囲気とマッチする。紗江、タグを外してくれ。支払はこのカードで」

周防社長は紗江さんにキラキラ輝くゴールドのクレジットカードを渡した。


「畏まりました。周防社長」



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