イノセントラヴ~不実な社長と契約結婚~
私は彼の気圧に押され、清楚な紺のワンピースを選んだ。

「試着するのか?」

「はい」

「そうか…紗江、試着室に案内してくれ」

周防社長は馴れ馴れしく女性店員の名前を呼んだ。

「こちらへどうぞ」

ショートカットの似合う小顔の可愛らしい女性。
彼女は周防社長の恋人?

紗江さんは親切に私を試着室に案内してくれた。


「悠真の好みも変わったわね」

紗江さんは私の恰好を見て、侮蔑したように笑った。

「まぁ―貴方は悠真の遊び用ね」

「私は別に・・・」

紗江さんは私の言葉を遮って試着室に押し込んで、乱暴にカーテンを閉めた。



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