気になる!
手続きを終えた美鶴は凌の所へと戻って来た。


「委員長ってけっこう本借りてたんだね。
今まで気付かなかったけど。」


「…今まで?」


あれ。何かおかしい事言ったかな。
美鶴は、凌のいつもの表情が珍しく崩れている事に気づいた。
複雑、といった感じなのだ。


何だかさっきから様子がおかしい?


「う、うん。貸出しカードの記入欄埋まっ
てるし、これって私当番の時ばっかりだね
ホラ月曜と木曜…」


「し、篠田。何か昨日と違う?」


凌は慌てて、美鶴の言葉をさえぎるようにして
言ってきた。


「えー、凄い!
そう!シャンプー変えたの。」


周りの友達が誰も気付かなかっただけに、美鶴
は嬉しくなった。
< 34 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop