嘘つきな唇



相川は務める会社の企画部のチームの私の部下だ。



入社3年目とまだまだ若輩な部下が隣人だったことを、つい最近まで私は気付いてもいなかった。



それがだ。



チームを組むことになった数カ月前


たまたまオフィスで二人きりになった時だ。



「あんまりエロいんで、こっちは冷めるまで寝れないんすよ。


勘弁して下さい。」と、その時の私にはわけのわからいクレームに捉えられるような文句を


頬を赤らめながら伝えてきた。




近頃の若い奴は上司に対してセクハラしてくるのかと驚いたけれど、その数日後、今日みたいに大雅が帰ったその後に


初めてベランダに出たときに相川と出くしてしまったんだ。



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