その嘘に踊れ

そんな親切な知り合いいないよ?俺。

そもそも、アイツらと『Unnamed Children』以外の知り合いがいないよ?

ごく最近、不本意にも偶然知り合ったご近所サンならいるケド…

デイジーは…
あの時ずっと一緒にいたからナイ。

オタくんは…
まぁ、ナイだろな。

あのエロゲの主人公チックな前髪とトーンの切れ端がくっついたジャージ姿で駅にいたら、死体を引きずってなくても目につくだろうし。

『シっ!見ちゃいけません!』的に。

なんなの?コレ。

俺を守った『誰か』も謎。

シズクを殺したいクライアントも謎。

シズクの画像をリークした『何者か』も謎。

敵も味方も謎だらけ。

もぉ泣きたい。
『わかんないよ~ママン~』とか言って泣きたい。

でも、泣かないよ。
動揺だって見せないよ。

嘘つきは、ポーカーフェイスも得意なの。


「…
おまえは口が堅いな、『Sy-u800』。
いや、そもそも無口な男だったか…」


内心はともかく、涼しい顔で唇を結んだままのアオを眺めて、スーツ姿のアイツが芝居じみた仕草で首を振る。


「拷問で口を割らされたいか?
そんな趣味はないだろう?
なぁ、言えよ。
ドコの組織だ?目的は?
ウチを潰すつもりなのか?
今言えば、おまえを自由にしてやってもいい」


ぅわぁ…
でっかい釣り針キタコレ。

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