その嘘に踊れ

と、思ってたンだケドね、ハイ。

人生そう上手くいかないモンだね、ハイ。

タヌキ寝入りをやめた私に、アオは嘘ばかりついた。

自分はアオだと名乗ったクセに。
私を『しーちゃん』なんて呼んだクセに。

『芦原透子』は知っていても、本当の私、『シズク』のコトは頑なに知らないフリをした。

ナゼだ。

絶対ェ覚えてンだろ、貴様。

ア『シ』ハラトーコで『しーちゃん』なんて、そんなバカなの極致だろ。

色々、訊ねてみた。
色々、揺さぶりをかけてみた。

返ってきたのは、ことごとく嘘。

私を拐った理由すら、ことごとく嘘。

ナゼだ。

なんかムカつく。
舌抜かれて死ねばいいのに。

イイよ。
ソッチがその気なら。

本当のコトを話してくれるまで、私もナニもわからないフリして居座ってやる。

本当のアオを見せてくれるまで、ずっと居座ってやる。

『まさかの一つ屋根の下展開!?』
なんて、スイーツ(笑)脳が働いたからじゃないンだからね!?

そんなんじゃないンだからね!?

案の定オタが、アオが外出している隙を見計らってやってきたケド。

『奴を締め上げて、目的を吐かそう』
と提案されたケド。

全力でお断りだ。

そしたら、物凄く変な顔をされた。

ごめーん☆
今の私ってば、殺戮マシーンってか恋する乙女なンだよねー☆


< 235 / 291 >

この作品をシェア

pagetop