魔法学園のプリンセス
平穏な日々

報告

学園へと戻ってきた人を出迎えていたのは
理事長や先生だけではなかった

紅麻国の国王やそのお妃まで来ていたのだ


待っていた人は無事に戻ってくることを
祈っていたので、誰も欠けていないのを知り
とても喜んだ

「皆さん ただいま戻りました!
魔物は無事に倒しきることができました」

「よく頑張った
君たちは我学園の誇りだ!」

「睦月よ
よくぞやってくれた
お前にもう譲っても良いかもな

それに水無月と言ったか
睦月を助けてくれてありがとうな
是非とも睦月の旦那となり
この国をより繁栄させてもらいたいものだ

それから如月殿
これからはそなたの巫女としての能力を
認める」


睦月の父は今回の戦いを全て
見ていたかのように起こったことを
当てていった

勿論これも睦月と同じように読心術が
使えるからわかったことだが


「父上、勝手に結婚をほのめかすことは
やめてください!
私たちまだ16や17歳ですよ!」

「おぉすまんかった
ただいずれはお前と水無月優翔で
この国を守ってもらう
今ここで決定じゃ!
そしてサクリトスを卒業したら
如月咲希にも宮殿へ来てもらう

良いな」

「俺が国を治める!?」

「睦月と協力してやってくれ」

「はっ…はぁ

わかりました…」


なんとここで国王は睦月と優翔の縁談を
勝手にまとめてしまった

そして卒業後の咲希の仕事までも
決めてしまったのだった
< 90 / 224 >

この作品をシェア

pagetop