婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~
「杉本 ちょっと喋りすぎ…。」
圭司がまいったという顔でため息をついた。
「そう だったんだ… 私 てっきり嫌われたのかと思ってたから… もう 別れようって言われるんじゃないかと…」
私は、今までの不安な気持ちがこみ上げてきて
気づけば、また 私の目から涙がポロポロと落ちていった。
「なつ ごめん ちょっとやり過ぎたよな。でも 分かるよな? 今回のことはちゃんと反省してほしかったんだよ。」
圭司は、そう言って私を片手で抱き寄せた。
「うん 分かってる…。」
私は溢れる涙を手で擦りながら頷いた。
「あー また 響 なつさんのこと泣かしてんの? もう いい加減許してやれよ。おまえってホント執念深いよな…。」
遅れて入ってきた夏樹さんが、泣いている私を見て圭司に言った。
「あのな おまえみたいに左手の指輪みても何の躊躇いもなく口説こうとする奴がいるからこっちは苦労してんだよ!」
「はいはい すみませんでしたね。こっちも仕事なんでね。まあ とりあえず、ビールも来たことだし、今日は聖也と柚ちゃんの婚約を祝して乾杯しようぜ。ほら なつさんも 今日は響がいるから飲んでも大丈夫でしょ? 柚ちゃんも。」
そう言って、夏樹さんは私と柚ちゃんのグラスにビールを注いだ。