婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~

「えっ 柚ちゃん こいつがホストやってたこと知らなかったの? No.1だったんだよ こいつ もう 女口説く天才! 指名バンバン取ってさ、見事なタラシっぷりだったよ。初めから、金持ちや女社長しか狙わず、普通の客なんて相手にしなかったもんな。ほんと悪い男だったな 響は… イテッ!!」 

ペラペラと面白そうに喋っていた夏樹さんの頭を圭司が持っていたメニューの角でおもいきり叩いた。

「最悪だな おまえ。妻と後輩の前で何言っちゃってくれてんの? もう帰れ 早く!」 

「まあまあ そう怒んなよ…。昔の話なんだからいいだろ。 あっ もしかして おまえ 今でもそうやって契約取って… ああ なるほどね そっかぁ だから この前なつさん… 」

そう言って、夏樹さんはひとり納得したかのようにふーんと頷いた。

この前 私が何かしたんだろうかとほんどと残っていない記憶を強引に思い出していると
圭司が大きな声で言った。

「なつがどうしたんだよ! 早く言えよ。」

「いや~ おまえさ 散々なつさんのこと説教して泣かしてっけど、おまえの方がやってること酷くね?」 

「何の話だよ?」

圭司はイライラした声で夏樹さんに言った。

「この前 なつさん 酔っ払って寝てた時さ 涙流しながら、言ってたんだよ。女社長がどうたらとか 行かないで欲しいとか…おまえ どうせあれだろ? 契約欲しさに色気振りまいてんだろ…?」

夏樹さんの言葉に、圭司が驚いた顔で私のことを見た。
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