婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~
私はトイレから戻ると、部屋の前でサンダルを
脱いだ。
部屋の中からは、圭司と中西さんの会話が聞こえてきた。
「なあ 瀬崎…。ほんとのとこどうなの? 杉本のこと、もう食っちゃった…?」
中西さんの言葉に、私は襖を開けようとしていた手を止めた。
「あのさ なんでそうなるんだよ…。」
「だって あんなにおまえに従順でさ、しかも手を出したところで、離婚しろとか絶対言わなそうじゃん…? 俺がおまえだったら、間違いなく手 出すけどね。」
「だから おまえと一緒にすんなって…。」
「ふーん そんなこと言ってさ。俺 今日 見たんだよね~ 廊下でさ…杉本が泣きながらおまえに抱きついてたとこ。おまえ そのあとさ
杉本とふたりきりで会議室にずっと籠もってただろ…? 鍵までかけて何やってたんだか。」
「おまえ… それ 誰かに喋ったか!?」
「はは やっぱ 手 出してんじゃん…! 」
「誰かに喋ったかって聞いてんだよ!」
「誰にも言ってないよ…。」
「絶対 黙ってろよ! いいな。」
「はいはい。そんな怖い顔しなくても大丈夫だよ。」
なに それ…。
今日 私のこと待たせながら、杉本さんを抱きしめてたってこと…?
酷いよ…
私は圭司に裏切られた気持ちでいっぱいになった。胸が締め付けられるように苦しい。