婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~
「なつ 杉本のバックの中にさ、キーケース入ってるだろ? それで ドア開けてくれる?」
「うん…。」
杉本さんのバックを開けると、すぐにキーケースが出てきた。
私はそれを取り出し素早くドアの鍵を開けた。
それにしても、圭司は杉本さんのバックの中まで知り尽くしているんだ…。
1LDKの可愛い部屋の中には、いたるところに、キャラクターの小物が置いてあった。
圭司はベッドの上に、そっと杉本さんを寝かせた。
「それで いつも圭司は着替えまでさせてるの…?」
つい たまっていた気持ちを抑えきれず、そんな言葉が口から出てしまった。
「はあ? そんなことするわけないだろ…。それに、いつもって何だよ。送ったのは一回だけだけど…。」
私の言葉に圭司はムッとした顔で答えた。
ポストから鍵を落として、私達は再びタクシーへと乗り込んだ。
「なあ なつ。言いたいことがあるなら、はっきり言えよ。」
「……。」
「杉本を送ったこと、そんなに気に入らなかったのか…?」
「……。」
「黙ってないで何とか言えよ。」
「自分の胸に手を当てて考えてみれば…?」
「は? どういう意味?」
圭司は、眉間に皺をよせて私を見た。
「今日、会議室で杉本さんと何してたの?」