婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~
飲み始めて、1時間くらい経った頃だろうか 初めは、大人しくみんなの会話に頷いていた杉本さんだったけれど、いつの間にか彼女の様子がおかしくなってきた。
「なつさ~ん 私 田舎から出てきてこっちに友達いないんです~ だから わたしと~お友達になってくださ~い。」
杉本さんは、さっきからずっと同じことばかり繰り返して、ケラケラと笑っている。
「杉本 もう分かったから、その辺にしとけ…。」
圭司はそう言って、杉本さんからグラスを取り上げた。
なるほど…。
オーダーを決めてるときに、あれほど圭司が口を出していたのはこういうことだったのか…。
そんな圭司の努力も虚しく、杉本さんは圭司がトイレに立った隙に、グイッと一気に飲んでしまったようで…
それを見た中西さんが、どんどん彼女にお酒を与えてしまったのだ。
圭司がトイレから帰って来たころには、ケラケラと笑う杉本さんが出来上がってしまった。
その後は、散々、笑ったり泣いたりで大騒ぎしていたけれど、いつの間にか壁に寄りかかるようにして眠ってしまった…。
「中西… おまえ なんで杉本に飲ましたんだよ…。どうすんだよ…こいつ 一回寝たら起きないぞ…。」
圭司が杉本さんの寝顔を見ながら、ため息をついた。
「いいじゃん また おまえが送っていけば この前みたいにお姫様抱っこでさ…。」
ん…?
この前みたいにお姫様抱っこで…?