婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~
「なあ 響 もうその辺にしといてあげてよ。
電話でも言ったけど、うちの聖也が彼女の連れの子を口説いて、強引に連れて来ちゃったのが悪いんだしさ。それに 俺も、まさかおまえの奥さんだなんて夢にも思わなかったからさ、本当はウーロン茶のオーダーだったのに、俺がウーロン杯とすり替えちゃったんだよ。」
えっ…
そっか あれ お酒だったんだ…。
だから 体が急に熱くなって、寝てしまったのかもしれない…。
でも そんなの言い訳にならないよね。
「ふーん それ 今 初めて聞いたけど、夏樹さあ、なつのこと口説いたの? 確かになつからおまえの香水の匂いがするよな…まさか おまえ…」
「いやいや 待て待て! 何もしてないから!
確かに、可愛いかったからいつもみたいにちょっと酔わして、キスして惚れさせようかと思ったんだけど、寸前のとこで寝られちゃたんだよ。さすがに俺だって、寝てる子の唇を無理やり奪ったりしないから…。悪かったよ ホントにお前の奥さんだって知らなかったからさ」
圭司は、深いため息をついた。
「もう いいよ。悪いのはなつだから。ほら
帰るぞ。」
そう言って、圭司は私の腕を引っ張り、じゃあなと夏樹さんに手を上げながら店を出た。