婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~
「もう いいよ。どうせ俺 明日から大阪に出張だから。遊びたければ遊んでくれば…?」
それきり 圭司は口をきいてくれなかった。
マンションに帰ってからも、明日の出張の準備を終えると、背中を向けて寝てしまった。
そして 翌朝も圭司は、朝食も取らずに家を出て行ってしまった。
どうやら 私は圭司を本気で怒らせてしまったらしい。
思い返せばこの3ヶ月、圭司は常に私のことを心配してくれていた。
『もう二度となつに怖い思いはさせないから』
そう言って、いつも私についててくれた。
残業の日や、職場の飲み会の日には必ず車で迎えに来てくれていたし、柚ちゃんと会う日だって、電話をすればすぐに駆けつけてくれた。
そんな圭司の思いを私は裏切ってしまった…。
今更ながら自分自身に腹が立つ…。
私は、今日何度目かのため息をついた。
「もう なつ 元気出しなさいよ。圭司さんだって、少ししたら許してくれるって…。」
食堂のテーブルにうつ伏した私の背中を葵がポンと叩いた。
「でもね 圭司いつ帰って来るのかも言ってくれなかったの…。 もしかしたら、愛想つかして出て行ったのかもしれない…。」
「そんな 大袈裟な…。圭司さん その夏樹さんっていうホストにちょっとやきもち妬いてるだけじゃない? その人 かなりのイケメンなんでしょ…?」
葵がニヤッとしながら言った。