婚約者はホスト!?③~夫婦の絆~

「お邪魔しまーす。」

柚ちゃんはお行儀良く靴を揃えると、キョロキョロしながら入ってきた。

「連絡くれれば、駅まで迎えに行ったのに…。よく マンション分かったね?」

「あー 瀬崎さんから住所聞いてたので…。それより なつさん 昨日はすみませんでした」

柚ちゃんは、そう言って頭を下げた。

「えっ ああ いや 元はといえば私が酔っ払っちゃたのが悪いんだから…。とにかく すわって…。 今 お茶入れるから。」

私は柚ちゃんをソファーにすわらせて、キッチンへと入った。

「いえ なつさんが酔っ払ったのだって私のせいです…。瀬崎さんが誘われた話なんてしたからですよね? なつさん いつも お酒なんてあんまり飲まないのに…。」

「ううん 柚ちゃんのせいじゃないよ。自分のせいだから…。ホストクラブで酔いつぶれて、夜中に旦那さんに迎えにこさせるなんて最低だよね。圭司にも、愛想尽かされちゃった。
怒ったまま、出張行っちゃたし…。そうだ 柚ちゃん 圭司っていつ帰ってくるのかな?」

私はお茶を運びながら、柚ちゃんに尋ねた。

「それが… 私も分からないんです。契約とれ次第、帰って来るって言ってましたけど…。いつになるかまでは…。」

「そうなんだ…。」

そっか…。
柚ちゃんでも分からないのか…。
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