僕があの子を好きになっても良いですか?
すると人混みが
あの有名な伝説のように
人の波が道を作った
その間を通るのは白羽くんだ
「白羽くん!大丈夫?」
戻って来たところで聞いてみると
白羽くんは2・3度頷いただけだった
「うん平気だよ」
「それなら良かった…
何かあったらすぐに言ってね」
「…ありがとう」
…可笑しい
柿沢くんやクラスメイトだけじゃなくて
白羽くんまで可笑しい
何か隠してる…絶対に
だけどふたりは何も言ってくれなくて
萌とふたり首を傾げながらカレーの具材を切り始めた
結局カレーが出来上がるまで
あたしは萌としか話さなかった