僕があの子を好きになっても良いですか?
夕ご飯を食べ終わり
あたしと萌はトイレ前に来ていた
「ねぇ萌…」
「やっぱりあのふたり何か隠しているよね?」
「そう思う…?」
「うん
だけど何度聞いても何もないって言うばかりで
白羽にも聞いてみたんだけど…無視されちゃった」
「変だよね…
何があったんだろう?」
折角告白しようって決めたところだったのに
話せないんじゃ告白も出来ないよ
「もうすぐで帰りの時間だって言うのに…
ふたりってば一体何を隠しているんだか」
「萌はどうするの?
柿沢くんに告白するの?」
「あー…どうしよう
何だかあの雰囲気で言えなくなっちゃったかも」
「あたしもだよ…」
ふたりして溜息をつく
それがハモって笑ったけど
すぐに笑うのもやめた
どうしたんだろう…あのふたり
一体何を隠しているんだろう?
どうしてあたしたちに言ってくれないんだろう?