僕があの子を好きになっても良いですか?
ここ…どこだろう?
あたしはキョロキョロと辺りを見渡した
「し…白羽くん…?」
言ってみても何の反応も返ってこない
『バサバサッ…!』
「きっ…
きゃああああああああっ!?」
鳥の羽音が聞こえただけでも驚いてしまう臆病なあたし
だってだって…本気で怖いんだもん…
その場にしゃがみ込んでガタガタ震えていると
あたしの手の甲に
ポタンッと水が当たった
「水…?
もしかしてっ!?」
見上げると予想通り
雨が降って来ていた
「嘘!?最悪!
どこか雨宿りする場所…?」