男装プリンセス~続♡男装騎士~
動きやすい格好を指定され私は着替えると、待っていてくれていたカイの手には籠のバックが。
どこに行くんだろう?
「手、繋ぐ?」
「繋がない。俺はあくまでプリンセスの騎士だ」
「・・・ケチ」
差し出そうとした手をチラリと見るとだらっと下げる。
贅沢言ったらだめだよね。
二人で出かけられるだけでもいいとしなくちゃ。
私は気を取り直してカイの隣に並んだ。
「どこに行くの?」
「裏山」
「裏山?ああ、だから動きやすい格好なのね」
私は足元のブーツを見る。
ヒールのないブーツ。
「裏山に行って、なにをするの?」
「ピクニックだ。お弁当も持ってきてるからな」
カイは持っていた籠のバックを持ち上げた。