男装プリンセス~続♡男装騎士~
「うわぁぁぁ!」
広がる景色に声を上げる。
城下が見下ろせ、遠い地平線も見える。
素敵!
「見て、カイ!お城が見下ろせるのよ!」
「はしゃぐなよ。危ないぞ」
呆れたカイが私の側に来る。
はしゃぎすぎた私は、シュンとして落ち着いた。
子どもっぽすぎたかな。
こんなはしゃぐなんて。
「どうした?」
「・・・ううん」
私はシュンとして答えた。
どうしたらカイに認めてもらえるんだろう。
私の心はいつだってそのことばかり考えてる。