ユメセカイ
私の背中の秘密は、家族しか知らない

私の背中の悩み。


コンプレックスは、



背中ニキビ。


背中の腰の部分から肩にかけてまんべんなくニキビが広がっている

もう5年も前からニキビで悩んでいる。
薬を塗ったって、一向に治らない

もういいや、どうにでもなれ。
醜態をさらすなんて今に始まったことじゃないさ


まず、自分で洗いますの一言さえも、口ベタすぎて言えないなんて


抵抗せずにワンピースのボタンをはずしてもらい、脱がされる

なぜか下着はパンツだけはいていて、さすがにそれは自分で脱いだ


わーわー、背中見ないでー


そこではっとした

横を見たときわいつもは肩のところにニキビがあるのが見えるのだが、それがら今は見えない


鏡がないから背中は見えないが、手で背中を触ってみてもツルツルしていて、あのニキビのでこぼこが感じられない

もしや、この夢の中の私はニキビがないの

ヒヤッホー!

と、心の中で大喜びする


これで心配ごとはなくなった

裸は恥ずかしいが、この2人はどうせこういうことに慣れているだろうから恥ずかしがっても仕方ない、仕方ない。

仕方ないと、心に言い聞かせる


やっぱり恥ずかしいわ


「どうぞ、お湯におつかりください」

促されて、花びらの散らばった湯に入ると、花の甘い香りがする


いつものお風呂は、シャワーを浴びてから湯船に入るから、何か新鮮だ

湯船に浸かりながら、モンクさんに髪を洗ってもらう


ステラさんはお盆を持っていて、その上に液体の入った瓶がいくつかのっていた。
シャンプーかな。


他人に髪を洗ってもらうのって、美容院みたいだな。さすがメイド長と言うべきか、とても優しく気持ちよく洗ってくれて、私の頭皮も喜んでいることだろう


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